「アイポア株式会社」への追加投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、アイポア株式会社(以下「アイポア」)(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:直野典彦)に対し、10月22日付で200百万円の追加投資を実行しました。OUVC1号ファンドはアイポアに対して2018年11月に150百万円の投資を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。
大阪大学産業科学研究所 谷口教授および鷲尾教授の研究成果を事業化
アイポアは、ImPACTプログラム(内閣府主導の革新的研究開発推進プログラム)において、大阪大学が中心となって開発した「ナノポアによる1粒子識別技術」を活用して感染症検査の医療応用を目指すベンチャー企業です。大阪大学産業科学研究所の谷口教授によるナノ粒子計測の研究成果と同研究所鷲尾教授によるAI識別技術の研究成果を組合わせることにより、これまでにない高速・高精度の粒子測定技術の事業化を目指しています。
私たちの身の回りには様々なウイルスや細菌が存在しており、それらの粒子を高速・高精度で測定する事ができれば、生活空間における危険物質の存在を知ることや、個人の健康状態や体調変化も把握できるようになるため、様々な影響を回避し安全・安心・快適な社会を実現する道が開けます。
今回の投資資金により新型コロナウイルスを含む感染症検査の開発へ
2018年11月の初回投資以降、ハードウェア・ソフトウェアの開発を進め、粒子の識別精度向上など一定の事業進捗が確認できたことからアイポアへの追加投資を決定しました。また同社の粒子識別技術を用いると、新型コロナウイルスなどの感染症検査において、既存の検査方法よりも高速・高精度でウイルスを読み取ることができるため、事業化が実現すれば社会的な意義が非常に高いと判断しました。
アイポアは今回調達した資金をもとに、新型コロナウイルス感染症を含む感染症検査の技術開発に注力し、臨床研究および検査キットの薬事承認に向けた手続きを進めていく計画です。なお、今回のラウンドでは、OUVC1号ファンドとともに、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央区)がアイポアの増資を引き受けています。
アイポアの概要
会社設立 |
2018年9月 |
事業内容 |
人工知能を活用した IoT ナノ粒子センサの開発および販売 |
所在地 |
東京都渋谷区 |
代表取締役 |
直野 典彦(なおの のりひこ) |
URL |
https://aipore.com/ |