大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:清水速水、以下「OUVC」)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、Red Arrow Therapeutics, Inc.(代表取締役CEO:宮崎拓也、以下「Red Arrow Therapeutics」)に対し、500,000USDの新規投資を実行しました。
Red Arrow Therapeuticsは、東京大学工学系研究科のオラシオ・カブラル教授による最先端の研究成果を患者さんの元へ届けるべく創立されました。同社の技術は、蛋白質を可逆的にナノ粒子化するというもので、蛋白質の性質を損なうことなくpH応答性のあるナノミセルに蛋白質を封入してナノ粒子化し、微小腫瘍環境などの酸性下では蛋白質を放出することを実現しています。pH応答性ナノポリマーを用いたドラッグデリバリー技術により、がんを始めとする様々な疾患領域への応用を目指しています。
Red Arrow Therapeuticsは今回調達した資金をもとに、最初のパイプラインであるIL-12内包高分子ミセルの有効性・安全性を調べる非臨床試験を実施し、また医薬品受託製造開発機関との協業下で製造も開始します。今回のラウンドではOUVC2号ファンドとともに、Beyond Next Ventures株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(敬称略、順不同)がRed Arrow Therapeuticsの増資を引き受けています。 Red Arrow Therapeuticsの事業は、がん等の疾患に苦しむ患者を一人でも多く救うことを目指すものであり、社会的な意義が大きく支援を行っていきます。