「Red Arrow Therapeutics, Inc.」への投資を実行しました
「Red Arrow Therapeutics, Inc.」への新規投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:清水速水、以下「OUVC」)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、Red Arrow Therapeutics, Inc.(代表取締役CEO:宮崎拓也、以下「Red Arrow Therapeutics」)に対し、500,000USDの新規投資を実行しました。
最先端のドラッグデリバリー技術の社会実装を目指す
Red Arrow Therapeuticsは、東京大学工学系研究科のオラシオ・カブラル教授による最先端の研究成果を患者さんの元へ届けるべく創立されました。同社の技術は、蛋白質を可逆的にナノ粒子化するというもので、蛋白質の性質を損なうことなくpH応答性のあるナノミセルに蛋白質を封入してナノ粒子化し、微小腫瘍環境などの酸性下では蛋白質を放出することを実現しています。pH応答性ナノポリマーを用いたドラッグデリバリー技術により、がんを始めとする様々な疾患領域への応用を目指しています。
今回の投資資金により非臨床開発等を進める
Red Arrow Therapeuticsは今回調達した資金をもとに、最初のパイプラインであるIL-12内包高分子ミセルの有効性・安全性を調べる非臨床試験を実施し、また医薬品受託製造開発機関との協業下で製造も開始します。今回のラウンドではOUVC2号ファンドとともに、Beyond Next Ventures株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(敬称略、順不同)がRed Arrow Therapeuticsの増資を引き受けています。 Red Arrow Therapeuticsの事業は、がん等の疾患に苦しむ患者を一人でも多く救うことを目指すものであり、社会的な意義が大きく支援を行っていきます。
Red Arrow Therapeutics, Inc.の概要
会社設立 | 2021年8月 |
事業内容 | 体内の免疫細胞を増殖・活性化させるタンパク質を、がんなどの患部のみに到達させるドラッグデリバリーシステムの開発 |
米国本社 | 1 Broadway 14F, Cambridge, Massachusets 02142 |
日本支社 | 東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズタワー15F |
代表取締役CEO | 宮崎 拓也 |
URL | https://redarrowtx.com/ |
OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称 | OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド) |
ファンド規模 | 106.5億円 |
運用期間 | 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可) |
投資対象 | 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業 |
有限責任組合員 | 大阪大学、国内金融機関・事業会社 |
無限責任組合員 | 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 |