NEWS

HOME NEWS 「株式会社レストアビジョン」への投資を実行しました

「株式会社レストアビジョン」への投資を実行しました

レストアビジョン_Blog 

「株式会社レストアビジョン」への新規投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社レストアビジョン(以下「レストアビジョン」)(本社:東京都港区、代表取締役:堅田侑作)に対し、12月15日付で投資を実行しました。

 

高感度視覚再生遺伝子治療の開発

 レストアビジョンは、名古屋工業大学大学院工学研究科・神取秀樹教授が手掛けてきた研究成果を基に、慶應義塾大学医学部と協力し、低光量下でも視認が可能となる高感度な視覚再生遺伝子治療法の研究開発に取り組むベンチャー企業です。

 レストアビジョンが治療法の確立を目指す網膜色素変性症は、ヒトの網膜において光センサーの役割を担う視細胞が消失し失明に至る、未だ予防法・治療法が確立していない遺伝性網膜疾患で、国内における中途失明の原因としては緑内障に次ぐ2位の指定難病です。レストアビジョンでは動物型と微生物型、2種類のロドプシン(光を感じるタンパク質)のメリットを組み合わせた独自の「キメラロドプシン」を利用し、このキメラロドプシンを搭載したアデノ随伴ウィルスベクター(AAVベクター)を硝子体内に注射し、視細胞とは別の網膜細胞内でキメラロドプシンを発現させることで、視覚再生を実現する、世界初の治療法の開発を進めています。

 網膜色素変性症に対しては様々な治療法の研究開発が進められており、人工網膜治療やiPS細胞やES細胞を用いた再生医療もその一つであります。それらは高度な手術が必要である一方、レストアビジョンの高感度視覚再生遺伝子治療は簡便かつ低侵襲な投与方法という特徴を持ち、治療法の確立が期待されます。


今回の投資資金により、国内外での治験を開始する予定

 レストアビジョンでは今回のシリーズAで調達した資金をもとに、網膜色素変性症に対するグローバルでの治験準備を加速させると共に、経営体制の強化及び人員拡充を行う予定です。
 大きな社会課題の解決に繋がる技術を開発するベンチャー企業であることから、OUVCは事業成長に向けた様々な支援を実施いたします。

 

レストアビジョンの概要

会社設立 2016年11月
事業内容 再生医療等製品の研究・開発
所在地 東京都港区
代表取締役 堅田 侑作
お問合せ先 https://restore-vis.com/

 

OUVC2号ファンドの概要

ファンド名称 OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド)
ファンド規模 106.5億円
運用期間 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可)
投資対象 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業
有限責任組合員 大阪大学、国内金融機関・事業会社
無限責任組合員 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社