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「株式会社エスケーファイン」への追加投資を実行しました

作成者: ouvc_official|2021.4.28

「株式会社エスケーファイン」への追加投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、株式会社エスケーファイン(以下「エスケーファイン」)(本社:滋賀県草津市、代表取締役社長:堀江正太郎)に対し、4月28日付で100百万円の追加投資を実行しました。
 OUVC1号ファンドは、エスケーファインに対して2018年11月のシードラウンドで78百万円の投資を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。

 

写真化学と大阪大学の共同研究成果を活用し、3Dセラミック用プリンターを開発

 エスケーファインは、株式会社写真化学(以下「写真化学」)(本社:京都府京都市、代表取締役社長:西村仁志)と大阪大学接合科学研究所・桐原教授との共同研究成果を基に2018年に設立されたオープンイノベーション型のベンチャー企業です。上記研究成果はセラミックを造形材料に用いた3Dプリンターに関するもので、本研究成果を対象に写真化学と大阪大学が共同出願した特許をエスケーファインが活用して、セラミック造形部品の製造販売・3Dセラミック用プリンターの販売事業を展開しています。

 従来、立体的なモデルをもとにして物体を形成する3Dプリンターは樹脂材料や金属材料などの素材を中心に実用化が進んでいましたが、硬度が高く加工しにくいセラミック材料では技術的な課題が多く、実用化が難しい分野でした。エスケーファインでは、阪大の要素技術に加え、独自の精密描画技術・材料処方技術・混合技術を活用して技術的な課題を克服することに成功し、国内ではいち早く3Dセラミック用プリンターを市場にリリースしています。同社の製品を活用すると、セラミックの素材としての優位性(硬い・酸化しにくい・熱に強い等)を有したまま、微細加工が必要な医療分野(人工骨や歯科材料)や電子部品分野において、複雑な形状でも3D造形をする事が可能なため、市場から強い関心を持たれています。

 <セラミック造形事例>
■ 中空構造体

■ 医療系材料(人工骨、歯科材料)
(出典:エスケーファインHP)


今回の投資資金により、性能向上に向けた取り組みを加速

 エスケーファインでは、2018年11月のシードラウンドで調達した資金を活用して技術開発を進めた結果、市場からの強いニーズを確認できたことから、装置の更なる性能向上のため、今回の資金調達に至りました。OUVCからは引き続き取締役を派遣する事により、ハンズオンで支援を実施してまいります。なお、エスケーファインでは、3Dセラミック用プリンターの販売以外にも、3Dセラミック造形部品の製造販売や受託開発、ニーズに沿った試作研究なども対応可能です。ご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、エスケーファインもしくはOUVCまでお問い合わせください。

 <エスケーファインのビジネスイメージ>
(出典:エスケーファインHP)

 

 

エスケーファインの概要

会社設立 2018年10月
事業内容 セラミック3Dプリンターの企画・販売、セラミック3Dプリンター用材料の販売、受託部品の製造、受託開発・検証
所在地 滋賀県草津市野路東7丁目2番10号
代表取締役社長 堀江 正太郎
URL https://sk-fine.co.jp/index.php