「ペリオセラピア株式会社」への追加投資を実行しました
阪大発ベンチャー「ペリオセラピア株式会社」への追加投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、ペリオセラピア株式会社(以下「ペリオセラピア」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:谷山義明)に対し、9月30日付で300百万円の追加投資を実行しました。OUVC1号ファンドはペリオセラピアに対して2017年12月に70百万円、2019年4月に220百万円の投資を実行しており、今回は3回目の投資実行となります。
大阪大学谷山准教授の研究成果を社会実装化
ペリオセラピアは大阪大学医学部臨床遺伝子治療学講座寄附講座准教授であった谷山氏が2017年10月に設立した阪大発の創薬ベンチャーです。細胞外マトリックスタンパク質として心臓弁形成や創傷治癒等に関与しているペリオスチンにおいて、「病的なペリオスチン変異体」を創薬ターゲットとし、難治性疾患に対する医薬品の開発に取り組んでいます。
特に、同社は乳がんの中でも治療が難しい「トリプルネガティブ乳がん(TNBC)」に病的なペリオスチン変異体が関与していることに着目し、TNBCを第一適応症とする抗ペリオスチン抗体の研究開発を進めています。TNBCは5年生存率が5割以下という悪性度の高さから、治療薬の早期開発が望まれています。
今回の投資資金により、非臨床試験(GLP試験)に向け更なる研究開発を進める
ペリオセラピアは、2019年4月のシリーズAで調達した資金により、病的なペリオスチン変異体を中和するヒト化抗体の作製および性能評価を進め、良好な結果を得ることができました。当初設定したマイルストンを前倒しで達成した事に加え、コンパニオン診断薬の開発にも進展が見られたことから、OUVCは同社への追加投資を決定しました。
ペリオセラピアは、今回のシリーズBで調達した資金をもとに、治療薬(ヒト化抗体)を製造し、安全性試験を進める計画です。
なお、今回のラウンドでは、OUVC1号ファンドとともに、前回から引き続き、三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区)がペリオセラピアの増資を引き受けています。
OUVCは、ペリオセラピア社の事業は、未だ有効な治療薬が存在しない医薬品開発に貢献するものであり、社会的な意義が大きいと判断しており、継続して支援を行っていきます。
ペリオセラピアの概要
会社設立 | 2017年10月 |
事業内容 | 「トリプルネガティブ乳がん」等、新たな治療法が切望されている難治性疾患に対応する治療薬の研究及び開発 |
所在地 | 大阪府吹田市山田丘二番二号 |
代表取締役 | 谷山 義明(たにやま よしあき) |
URL | http://periotherapia.co.jp/index.html |