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阪大発ベンチャー「C4U株式会社」への追加投資を実行いたしました

阪大発ベンチャー「C4U株式会社」への追加投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、C4U株式会社(以下「C4U」)(本社: 大阪府豊中市、代表取締役:柿沼太一)に対し、3月11日付で75百万円の投資を実行いたしました。
 今回の投資は2018年8月に実行した1回目の投資以降、事業計画が順調に推移していることを踏まえ、C4Uに対する2回目のシード投資として行なうものです。
 C4Uは今回の投資で調達した資金をもとに、新規ゲノム編集技術に関する研究開発を加速させ、遺伝子編集の効率性/安全性の向上及び技術の実証実験を進めていきます。

大阪大学真下准教授らの研究成果ゲノム編集技術を事業化

 C4Uは大阪大学大学院医学系研究科 真下知士准教授(同附属共同研ゲノム編集センター長兼任)、大阪大学微生物病研究所 竹田潤二招へい教授らの研究成果を基に、2018年3月に設立されたバイオベンチャーです。上記研究成果はCRISPR/Cas3を用いた新規ゲノム編集技術に関連するものであり、大阪大学が出願人となって国際特許を出願しています。C4Uは本特許をコア技術として活用することにより、競争優位性の高い事業展開を行ないます。
 ゲノム編集技術に関しては、海外発のCRISPR/Cas9が市場を席捲しています。CRISPR/Cas3は、これに対抗し得る国産のゲノム編集技術です。細菌由来のCascadeとCRISPR/Cas3をガイド役のcrRNAと一緒に細胞に導入することで、遺伝子編集を行なうことが可能となります。この技術はCRISPR/Cas9とは独立した技術であり、CRISPR/Cas9と比較して同等以上の性能発現が期待されます。

今回の投資資金によりゲノム編集技術の研究開発を促進

OUVC1号ファンドは、C4Uに対し2018年8月21日付で85百万円の投資を実行いたしました。その後、出願中の特許が早期審査請求を経て査定通知を得たことから、初回投資時に設定されたマイルストーンを達成したとしてC4Uへの追加投資を決定いたしました。

 C4Uでは新規ゲノム編集技術に関する研究開発を行ない、本技術を医療、農業、林業、畜産、水産などの幅広い分野に応用することで様々な社会課題を解決することに貢献します。C4Uが特に注力する医療分野では、創薬支援事業を行なうプラットフォーマーを目指し、国内外の製薬企業とアライアンスを締結した上で、様々な難治性疾患に対する新規遺伝子治療法の開発を進めていきます。

■C4Uの概要
会社設立    2018年3月15日
事業内容    ゲノム編集技術に係わる研究開発事業
所在地     大阪府豊中市
代表取締役   柿沼 太一(かきぬま たいち)
URL      http://www.crispr4u.jp/

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