洗濯に悩む梅雨の日和探し
梅雨時を迎える。新興企業の純利益が2018年度で減益になる、という。スマホゲームの課金収入減や、人手不足による人件費高騰の影響を受けている産業が打撃を受けているのが要因だという。それでも、JQ市場の予想PERは安定した水準で推移しているかに見える。毎月15日の数値で算出した益利回りは、10年前に比べれば高い状態にある。割安感がある事になる。
アカデミア発の事業は、新興市場の動向に影響を及ぼしている産業とは収益構造の色合いを異にしている。単純なPER比較では測れないとは思いつつも、市場動向を睨みつつヴァリュエーションを考えるのは避けられない。業績悪化でも買われているのを見つつ、高値掴み投資を気にしている。
ジャスダック指数を2009年6月1日=1として見た場合、現況は3倍を超している。マザーズ指数でも2倍超。景気変調感がある中で、市場価格は高水準で割安感。想定回収期間が10年スパンになるような案件の価値算定に悩みつつ、市場の変化も感じざるを得ない世相になってきた。株主総会シーズンを迎えて、取得株価評価を巡っての評価尺度の選択に悩む季節になってきたわけだ。
2019年6月 代表取締役 神保 敏明