阪大発ベンチャー「マイキャン・テクノロジーズ株式会社」への投資を実行しました

阪大発ベンチャー「マイキャン・テクノロジーズ株式会社」への投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、マイキャン・テクノロジーズ株式会社(以下「マイキャン・テクノロジーズ」)(本社:京都府京都市、代表取締役CEO:宮﨑和雄)に対し、823日付で108百万円の投資を実行しました。

希少な未分化細胞を大量に培養する技術を開発

 マイキャン・テクノロジーズは、再生医療技術を使用した研究用血球を作製・供給する会社です。ES細胞やiPS細胞から分化を誘導した血球系細胞を成熟前の状態で止め、その細胞を大量に培養する技術を保有しています。同社は、こうして作製した未分化細胞を大学・研究機関などのアカデミアや創薬研究する製薬会社向けに提供します。
 ターゲット市場の一つであるマラリア研究の現場においては、マラリアの病原体の一つである三日熱マラリア原虫が赤血球に分化する前の「網状赤血球」にしか感染しないため、研究対象の「網状赤血球」をマラリア感染者から採血する必要があり、安定して入手することが困難な状況です。このことからマラリアに対する研究が進まず、現状では有効な治療薬も存在していません。
 同社は、研究に必要な未分化細胞を大量に培養することが可能であり、安定して血球細胞を供給することで、マラリア研究の推進に貢献します。

190823_blog_2

大阪大学との共同研究により白血球細胞事業へ展開

 大阪大学微生病研究所の山中敦史特任助教は、不死化したヒト単球細胞を用い、感染症に対して有効な評価ツールを提供する研究をしています。マイキャン・テクノロジーズは、これまでマラリア研究向けなどの赤血球の製品開発を進めてきましたが、山中特任助教の研究成果をもとに、デングウイルスやエボラウイルスなどの研究に用いられる特定の白血球も製品群に加えることが可能になります。
 同社の事業は、感染症やがん、免疫疾患の研究開発に貢献するものであり、未だ有効な治療薬が存在しない創薬開発に繋がる可能性があることから、社会的意義が大きいと判断し、投資を実行いたしました。
 同社は、今回の投資で調達した資金を基に、上記研究の更なる開発を進めていきます。

 

・マイキャン・テクノロジーズの概要

会社設立        2016年77
事業内容        再生医療技術を用いて作製した研究用の血球様細胞製品の開発、販売
所在地            京都市西京区御陵大原1-36 京大桂ベンチャープラザ
代表取締役    宮﨑 和雄(みやざき かずお)
URL                https://www.micantechnologies.com/

PDF版はこちら

関連