大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:魚谷晃)を無限責任組合員とするOUVC 2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC 2号ファンド」)は、RegCell, Inc.(以下「RegCell」)(本社:米国カリフォルニア州、President and CEO:Michael V. McCullar)に対し、Series Aラウンドにおいて追加投資を実行しました。今回の追加投資により、Series AラウンドにおけるOUVC 2号ファンドの投資額は、合計約300万米ドルとなります。
RegCellは、大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文博士による制御性T細胞(Regulatory T cells:Treg)に関する研究成果を基盤として設立された、大阪大学発のバイオテクノロジー企業です。坂口博士は、Tregの発見と免疫寛容の維持における役割を解明した功績により、2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
自己免疫疾患に対する既存治療の多くは、免疫機能を広範に抑制することで疾患活動性をコントロールするものです。これに対しRegCellは、疾患を引き起こすT細胞を安定性と高い機能性を有する抗原特異的Tregへと転換する独自のエピジェネティック・リプログラミング技術を保有し、患者の長期的な免疫寛容を回復させることに挑戦しています。本独自技術により誘導されたTreg細胞(S/F-Epigen Treg)は、疾患に関与する免疫反応を抗原特異的に制御しながら、その他の正常な免疫機能を広範に抑制することなく免疫寛容を回復させ、幅広い自己免疫疾患に対する新たな治療アプローチとなることが期待されています。
RegCellは今回、Playground Globalをリード投資家とし、OUVCを含む新規・既存投資家が参加するSeries Aラウンドにおいて、総額約4,400万米ドルを調達しました。加えて、RegCellは国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)から最大約34億円(約2,200万米ドル)の追加支援を受ける予定です。今回のSeries Aラウンドと合わせて最大約6,600万米ドルの資金調達および支援となります。
これらの資金を活用し、RegCellはS/F-Epigen Tregを用いた自己免疫疾患に対する細胞治療の臨床開発を進めるとともに、次世代のエピジェネティック・リプログラミング技術の開発および新たな自己免疫疾患への適応拡大を進める予定です。
OUVCは、大阪大学発の世界的な研究成果を基盤とするRegCellの革新的な細胞治療を患者のもとへ届け、自己免疫疾患の治療に新たな選択肢をもたらすことを期待しています。今後も資金面にとどまらず多角的な支援を通じて、同社の臨床開発およびグローバルな事業成長を後押ししてまいります。