「株式会社イムノロック」への投資を実行しました
「株式会社イムノロック」への投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社イムノロック(以下「イムノロック」)(本社:神戸市中央区、代表取締役CEO:白川 利朗)に対し、7月14日付で52百万円の投資を実行しました。
ビフィズス菌の特性を利用した経口ワクチンプラットフォームの開発
イムノロックは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の白川利朗教授が手掛けてきた研究成果を基に、2021年に設立されたビフィズス菌を利用した経口ワクチンを開発するベンチャー企業です。現在、経口のがん治療ワクチン(B440)と新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に取り組んでいます。
イムノロックが開発する腸管免疫を最大限に利用するビフィズス菌経⼝ワクチンプラットフォームを基に創製されたB440は、がん免疫の主役である細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)を強力に誘導することが実験動物を用いた前臨床試験で確認されています。また、現在、代表的ながん免疫療法剤として普及している免疫チェックポイント阻害剤との併用による相乗効果も前臨床試験で確認されており、2023年1月から進行性尿路上皮がん患者を対象とした医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験)が開始されております。
B440の開発に成功すれば、WT1経口がんワクチンとしては、他のがん種への適応拡大も可能であり、またビフィズス菌経⼝ワクチンプラットフォームを活用した他抗原を用いたパイプラインの拡大も期待できます。
今回の投資資金により、臨床開発を進める
イムノロックは、今回調達した資金を活用して、同社が開発を進めるB440の開発をさらに加速させていきます。また、OUVCでは今後のパイプライン開発に向けた支援を実施していきます。
B440は世界初のWT1経口でのがん免疫療法剤として期待されるほか、イムノロックが保有するビフィズス菌経口ワクチンプラットフォームに関する技術は他がん種・抗原への適応も期待できるものであり、大きな社会課題の解決に繋がる技術を開発するベンチャー企業としてOUVCが支援する意義は大きいと考えております。
詳細は以下のイムノロックのリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000125161.html
イムノロックの概要
会社設立 | 2021年4月 |
事業内容 | ビフィズス菌の特性を利用した経口ワクチンプラットフォームの開発 |
所在地 | 兵庫県神戸市 |
代表取締役社長 | 白川 利朗 |
URL | https://immunorock.com/ |
OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称 | OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド) |
ファンド規模 | 106.5億円 |
運用期間 | 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可) |
投資対象 | 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業 |
有限責任組合員 | 大阪大学、国内金融機関・事業会社 |
無限責任組合員 | 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 |