「株式会社Thinker」への投資を実行しました
「株式会社Thinker」への投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社Thinker(以下「Thinker」)(本社:大阪府大阪市、代表取締役:藤本弘道)に対し、9月30日付で100百万円の投資を実行しました。
ロボットハンド向け近接覚センサを開発
Thinkerは、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻の小山佳祐助教が開発した「近接覚センサ」の社会実装に向けて2022年8月に設立された大阪大学発のベンチャー企業です。大阪大学の起業支援施策である「起業プロジェクト育成グラント」の採択案件として阪大・OUVCのバックアップのもと事業化に向けて取り組んできました。
同社の近接覚センサは、対象物との距離と傾きを同時に計測することができることが特徴です。更に従来のセンサでは難しかった透明物質や鏡面でも計測可能であるため、幅広いアプリケーションへの適用が期待できます。同社では、ロボットハンドへの近接覚センサの搭載を提案しており、バラ積みされていたり、形が不揃いだったりするモノを、みずから感知して、考えて、ピックアップできる「考えて動く」ロボットの実現を目指しています。

今回の調達資金にて量産型センサの作製、PMF検証を進める
Thinkerは今回調達した資金を用いて、量産を見据えたセンサの性能検証を進めるとともに、ロボットハンド向けセンサとしてのProduct Market Fit(PMF)の検証を進めていく計画です。
同社の事業は、「ロボティクスの最後の砦」とされてきたロボットマニピュレーション(※)に革新的な進歩をもたらすことが可能であり、社会的な意義が大きいと判断し投資を実行致しました。
(※)ロボットマニピュレーション・・・・・・ロボットを用いて、何かを操作したり、取り扱ったりすること
Thinker(シンカー)の概要
| 会社設立 | 2022年8月 |
| 事業内容 | 近接覚センサを用いたロボットハンドセンサ開発事業 |
| 所在地 | 大阪府大阪市 |
| 代表取締役社長 | 藤本 弘道 |
OUVC2号ファンドの概要
| ファンド名称 | OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド) |
| ファンド規模 | 106.5億円 |
| 運用期間 | 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可) |
| 投資対象 | 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業 |
| 有限責任組合員 | 大阪大学、国内金融機関・事業会社 |
| 無限責任組合員 | 大阪大学ベンチャーキャピタル |