「レグセル株式会社」への投資を実行しました
「レグセル株式会社」への投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、レグセル株式会社(以下「レグセル」)(本社:京都府京都市、代表取締役社長:半田 恭彦)に対し、4月25日付で50百万円の投資を実行しました。
「制御性T細胞を用いた革新的な免疫療法」を開発
レグセルは、大阪大学免疫学フロンティア研究センター・坂口志文特任教授が発見した制御性T細胞による革新的な免疫療法の社会実装を目指す大阪大学発のベンチャー企業です。
制御性T細胞(以下、Treg細胞)は、リンパ球の1種であり、自己免疫疾患や炎症性疾患、アレルギー疾患などを引き起こす過剰な免疫応答を抑制する役割を担っています。Treg細胞による免疫療法開発にあたり、免疫抑制剤として知られるステロイドのような免疫反応全体を抑制する治療で生じる副作用を回避するため、抑制が必要な免疫反応のみを特異的に抑制する抗原特異的な免疫治療の確立に期待が寄せられています。
レグセルは、抗原特異的なTreg細胞を活用した免疫療法の実現に向け取り組んでいます。具体的には、レグセルは、炎症を起こすとされるエフェクターT細胞を患者から採取し、抗原特異性をもつTreg細胞に変換して患者に投与する“Treg細胞療法”の技術を有しており、それを活用した新たな免疫療法の研究開発を進めています。また、本技術に関連した特許も出願済みです。
Treg細胞療法は、抗原特異性の確保により、全体的な免疫力の低下を招かないため、従来の免疫療法とは異なり、副作用のない革新的な治療法となります。
今後は、まず、自己免疫疾患や移植免疫寛容への本療法の適用を目指し、その後治療領域の適用拡大についても検討していく方針です。
■制御性T細胞を活用した免疫療法概略
今回の投資資金により、研究開発を加速させる
レグセルでは、今回調達した資金をTreg細胞療法の研究開発に充当し、早期の治験着手に向けた取り組みを加速するほか、人材採用等にも充てる予定です。
OUVCは必要なハンズオン支援を行い、事業成長に向けた様々な支援を実施いたします。
レグセルの概要
会社設立 | 2016年1月 |
事業内容 | 制御性T細胞による免疫療法の開発 |
所在地 | 京都府京都市 |
代表取締役 | 半田 恭彦 |
URL | https://regcell.jp/ |
OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称 | OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド) |
ファンド規模 | 106.5億円 |
運用期間 | 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可) |
投資対象 | 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業 |
有限責任組合員 | 大阪大学、国内金融機関・事業会社 |
無限責任組合員 | 大阪大学ベンチャーキャピタル |