「ペリオセラピア株式会社」への追加投資を実行しました
ペリオセラピア株式会社への追加投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:清水速水、以下「OUVC」))を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、ペリオセラピア株式会社(代表取締役社長:谷山義明、以下「ペリオセラピア」)に対し、3月9日付で200百万円の追加投資を実行しました。OUVC1号ファンドはペリオセラピアに対してこれまで3回計590百万円の投資実行をしており、今回が4回目の投資実行となります。
大阪大学谷山招聘教授の研究成果を社会実装化
ペリオセラピアは、当時大阪大学医学部臨床遺伝子治療学講座兼老年・総合内科准教授(現招聘教授)であった谷山氏が2017年10月に設立した阪大発の創薬ベンチャーです。細胞外マトリックスタンパク質として心臓弁形成や創傷治癒等に関与しているペリオスチンにおいて、病的なペリオスチン変異体(以下「病的ペリオスチン」)が乳がん、糖尿病性網膜症、心筋梗塞など様々な難治性疾患に関与することを解明し、それらをターゲットとして医薬品の開発に取り組んでいます。
特に、同社は乳がんの中でも治療が難しい「トリプルネガティブ乳がん(TNBC)」に病的ペリオスチンが強く関与していることに着目し、TNBCを第一適応症に選定して抗体医薬品の開発を進めています。TNBCは若年の女性が罹患しやすく、また5年生存率が5割以下という悪性度の高さから、新規治療薬の早期開発が望まれています。
また、治療薬と併せてコンパニオン診断薬の開発にも取り組んでおり、開発する治療薬の治験成功確率の向上(病的ペリオスチン高発現患者の確認)及び、効率的なパイプライン拡充(候補疾患と病的ペリオスチンとの相関データ活用)を目指しています。
今回の投資資金により、治験実施に向け更なる研究開発を進める
ペリオセラピアは、今回のシリーズCで調達した400百万円をもとに、GLP安全性試験、治験薬製造による治験準備と並行して、コンパニオン診断薬の完成と2ndパイプラインの開発を進める計画です。
なお、今回のラウンドでは、OUVC1号ファンドとともに、シリーズAから引き続き、三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役社長:坂本 信介、本社:東京都中央区)がペリオセラピアの増資を引き受けています。
ペリオセラピアの事業は、乳がんを初めとする様々な難治性疾患に苦しむ患者を一人でも多く救うことを目指すものであり、社会的な意義が大きく継続して支援を行っていきます。
ペリオセラピアの概要
会社設立 | 2017年10月 |
事業内容 | 「トリプルネガティブ乳がん」等、新たな治療法が切望されている難治性疾患に対応する治療薬の研究及び開発 |
所在地 | 大阪府吹田市山田丘2番2号大阪大学最先端医療イノベーションセンター8階 |
代表取締役 | 谷山 義明(たにやま よしあき) |
URL | http://periotherapia.co.jp/index.html |