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「ルクサナバイオテク株式会社」への追加投資を実行しました

作成者: ouvc_official|2021.12.16

阪大発ベンチャー「ルクサナバイオテク株式会社」への追加投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、12月16日付でルクサナバイオテク株式会社(以下「ルクサナバイオテク」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役・佐藤秀昭)に対し、300百万円の投資を実行しました。
 OUVC1号ファンドは、ルクサナバイオテクに対して2018年3月に100百万円、2020年1月に200百万の投資を実行しております。
 今回、前回投資実行時に設定した技術開発(プラットフォーム技術の強化)、事業開発(ライセンス契約等)、数値計画(売上・利益)におけるマイルストンが達成されたことから、今後計画しているIPOを後押しするため、3回目の投資実行を決定致しました。

 

大阪大学・小比賀教授の人工核酸に関する研究成果を社会実装化

 ルクサナバイオテクは、大阪大学大学院薬学研究科・小比賀教授の人工核酸(核酸医薬)に関する研究成果を社会実装する目的で、2017年12月に設立された阪大発ベンチャー企業です。
 核酸医薬とは、従来の低分子医薬品や抗体医薬品では標的にできなかった、遺伝子から転写されるRNAを創薬ターゲットとする手法になります。mRNAやnon-coding RNAなど従来の医薬品では狙いにくい細胞内の標的分子を創薬ターゲットとすることが可能であり、これまで治療が難しかった病気の治療が可能になるなど、次世代の医薬品として高い期待が寄せられています。
 一方で核酸医薬品の開発においては、「核酸分子の生体内での不安定性」「副作用の懸念」 等の克服すべき課題があることが指摘されています。これに対し、小比賀教授の研究成果である人工核酸技術は、標的とする核酸に対する高い結合親和性と安定性を保ち、毒性を抑えることが可能です。ルクサナバイオテクは、この人工核酸技術を活用し、核酸医薬の実用化促進に貢献し、核酸医薬品市場の拡大に寄与することを目指しています。
(出典:ルクサナバイオテク)

 

投資資金により、IPOに向け更なる事業拡大を推進

 ルクサナバイオテクの強みは「共同創薬事業(プラットホーム型)」×「自社創薬事業(パイプライン型)」のハイブリッド事業モデルを展開しているところにあります。
 今回の調達資金を活用し、数年後のIPOに向け「製薬企業との共同開発」・「自社PL開発」・「基盤技術開発」を推進し更に事業を拡大、深化させていく予定です。今回のラウンドでは、OUVC1号ファンドとともに、他VC、事業会社より総額10憶円以上の調達を実施しており、ルクサナバイオテクの技術、ビジネスモデル、事業進捗に対する期待と評価が現れています。OUVCでは取締役を派遣しており、引き続き同社の成長支援のためハンズオンを実施していきます。

 

ルクサナバイオテクの概要

会社設立 2017年12月
事業内容 核酸医薬創薬プラットフォームを活用した、製薬会社との共同創薬及び自社創薬
所在地 大阪府吹田市山田丘2-8 テクノアライアンスC棟 9F C907
代表取締役 佐藤 秀昭
URL https://luxnabiotech.co.jp/