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OUVC2号ファンド第一号案件 「株式会社HULIX」への投資を実行しました

作成者: ouvc_official|2021.1.28

阪大発ベンチャー「株式会社HULIX」への投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社HULIX(以下「HULIX」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役:守屋充雄)に対し、1月28日付で130百万円の投資を実行しました。
 OUVC2号ファンドは、2015年に設立されたOUVC1号ファンドの後継ファンドで、大阪大学のみならず他の国立大学の研究成果も社会実装する目的で2021年1月1日に設立されました。本件はOUVC2号ファンドの第一号案件になります。

 

大阪大学の研究成果を基に、人流空間解析プラットフォーム「ひとなび」を開発

 HULIXは、人の屋内位置測位技術の研究開発に取り組む大阪大学情報科学研究科・山口准教授の研究成果を基にして、2020年7月に設立された大阪大学発のベンチャー企業です。大阪大学の起業支援施策である「起業プロジェクト育成グラント」の採択案件として、阪大・OUVCの全面的なバックアップのもと、人流空間解析プラットフォーム「ひとなび」の事業化に取り組んできました。
 「ひとなび」は、レーザ測位スキャナ(LiDAR)を活用して屋内における人の位置を測定できるシステムで、大規模空間で不特定多数の人の流れを把握する事ができるという特徴を有しています。阪大独自のセンシング技術により、空間に「目」と「知能」を与え、高度な空間理解と空間制御を実現しています。
 本システムを活用すると、大型商業施設内での消費者行動の分析や混雑状況の可視化や予測が可能になります。三井不動産株式会社と連携し、同社が運営する大型複合施設「EXPOCITY」(大阪府吹田市)では、歩行者の軌跡からリアルタイムで混雑状況を予測したり、消費者行動を分析する実証実験を開始しています。「ひとなび」は施設の様々な場所に設置されたセンサーからのデータを基に人の流れを把握しているため、個人情報を取得せずにフードコートや施設内の混雑状況の分析をすることが可能です。


プロダクトマーケットフィット(PMF)を検証し、事業開発を加速化

 同社では、今回の資金調達によりシステムの改良を行うとともに、プロダクトマーケットフィット(Product Market Fit)の検証を進め、更なる事業開発を加速化させる計画です。
 同社の事業は、特に現在のようにコロナ禍で人の動きを把握する必要性が高くなっている状況において、社会実装する意義が大きいと判断したため、OUVCは同社に対する投資を決定しました。OUVCからは取締役を派遣する事により、ハンズオンで支援を継続してまいります。

 

 

HULIXの概要

会社設立 2020年7月1日
事業内容 人流空間解析プラットフォームの開発・構築・販売
所在地 大阪府吹田市山田丘2番8号テクノアライアンス棟C棟8階
代表取締役 守屋 充雄
URL https://www.hulix-tech.com

 

OUVC2号ファンドの概要

ファンド規模 約95億円(2021年1月1日時点)
運用期間 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可)
投資対象 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業
有限責任組合員 大阪大学、国内金融機関・事業会社
無限責任組合員 大阪大学ベンチャーキャピタル