NEWS

HOME NEWS 「株式会社糖鎖工学研究所」への追加投資を実行しました

「株式会社糖鎖工学研究所」への追加投資を実行しました

糖鎖工学研究所_1_Blog「株式会社糖鎖工学研究所」への追加投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、6月30日付で株式会社糖鎖工学研究所(以下「糖鎖工学研究所」)(本社:京都府京都市、代表取締役:朝井洋明)に対し、200百万円の投資を実行しました。OUVC1号ファンドは、2018年5月に糖鎖工学研究所に対して初回投資(158百万円)を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。

 

大阪大学・梶原教授との糖鎖に関する研究成果を事業化

 糖鎖工学研究所は大塚化学の糖鎖工学研究所からのカーブアウトにより設立され、大阪大学大学院理学研究科の梶原教授との共同研究で培った技術を基に、安価で高品質な糖鎖(※1)を医薬品業界へ提供するベンチャー企業です。梶原教授との共同研究で培った糖鎖修飾技術をもとにした、ヒト型アスパラギン結合糖鎖製造・糖ペプチド全化学合成・糖タンパク質全化学合成を基盤技術として事業を展開しています。アスパラギン結合糖鎖については、様々な種類の糖鎖を製造可能であり、必要に応じた適切な糖鎖を提供することが可能です。これらの基盤技術を生かし、糖鎖工学研究所は受託研究による糖鎖修飾位置や修飾糖鎖構造の最適化・スクリーニング、合成サービス(ターゲットとなる化合物への糖鎖修飾実施、糖鎖修飾化合物ライブラリーの作成等)、新規化合物の創成などの事業を、国内外の製薬企業・化学メーカーのほか、多くの大学や研究機関に展開しています。

 ※1 「糖鎖」とは、各種の糖が結合してつながりあった一群の化合物を指します。結合する糖の数は 2 つから数万までさまざまな形で存在しているだけでなく、タンパク質や脂質その他の低分子とも結合して多様な分子を作り出すため、理論的には莫大な数の糖鎖が存在します。

 

今回の投資資金により、更なる事業拡大を推進

 今回のOUVC1号ファンドからの投資資金(200百万円)を活用し企業からの受託研究や、薬品の原材料となる糖鎖販売の拡大ならびに一層の研究開発が見込まれます。今回のラウンドではOUVC1号ファンドとともに製薬会社も糖鎖工学研究所からの増資を引き受けており、共同研究なども含めて更なる事業展開を計画しています。OUVCでは取締役会への陪席等を通じて引続き同社の成長支援のためハンズオンを実施していきます。

 

 

糖鎖工学研究所の概要

会社設立 2012年4月
事業内容 ヒト型糖鎖製造及び糖鎖修飾技術を基盤とした受託研究開発、受託合成、医薬品開発等の事業
所在地 京都府京都市下京区中堂寺南町134 京都リサーチパーク1号館109号室
代表取締役 朝井 洋明(あさい ひろあき)
URL https://www.glytech.jp/

 

 

 

 


PDF版はこちら