阪大発ベンチャー「ルクサナバイオテク株式会社」への追加投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、1月31日付でルクサナバイオテク株式会社(以下「ルクサナバイオテク」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役・佐藤秀昭)に対し、200百万円の投資を実行しました。
OUVC1号ファンドは、2018年3月にルクサナバイオテクに対して初回投資(100百万円)を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。
大阪大学・小比賀教授の人工核酸に関する研究成果を社会実装化
ルクサナバイオテクは、大阪大学大学院薬学研究科・小比賀教授の人工核酸(核酸医薬)に関する研究成果を社会実装する目的で、2017年12月に設立された阪大発ベンチャー企業です。
核酸医薬とは、従来の低分子医薬品や抗体医薬品では標的にできなかった、遺伝子から放出される伝達物質(RNA)を創薬ターゲットとする手法になります。mRNAやnon-codingRNAなど従来の医薬品では狙いにくい細胞内の標的分子を創薬ターゲットとすることが可能であり、これまで治療が難しかった病気の治療が可能になるなど、次世代の医薬品として高い期待が寄せられています。
一方で核酸医薬品の開発においては、「核酸分子の生体内での不安定性」「副作用の懸念」 等の克服すべき課題があることが指摘されています。これに対し、小比賀教授の研究成果である人工核酸技術は、標的とする核酸に対する高い結合親和性と安定性を保ち、毒性を抑えることが可能です。ルクサナバイオテクは、この人工核酸技術を活用し、核酸医薬の実用化促進に貢献し、核酸医薬品市場の拡大に寄与することを目指しています。
今回の投資資金により、更なる事業拡大を推進
OUVC1号ファンドでは、ルクサナバイオテクに対し2018年3月に100百万円の初回投資を実行しています。その後、製薬企業との共同研究やアカデミアとの協業など事業開発が順調に進捗していることから、今回の追加投資を決定しました。今回のラウンドでは、OUVC1号ファンドとともに、日産化学株式会社(本社:東京都中央区)、住商ファーマインターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区)、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区)、池田泉州キャピタル株式会社(本社:大阪市北区)がルクサナバイオテクの増資を引き受けており、更なる事業拡大を計画しています。OUVCでは、取締役を派遣しており、引き続き同社の成長支援のためハンズオンを実施していきます。
・ルクサナバイオテクの概要
会社設立 2017年12月
事業内容 核酸医薬創薬プラットフォームを活用した、製薬会社との共同創薬及び自社創薬
所在地 大阪府吹田市山田丘2-8 テクノアライアンスC棟 9F C907
代表取締役 佐藤 秀昭(さとう ひであき)
URL https://luxnabiotech.co.jp/