NEWS

HOME NEWS 「株式会社リモハブ」への追加投資を実行しました

「株式会社リモハブ」への追加投資を実行しました


阪大発ベンチャー「
株式会社リモハブ」への追加投資を実行

 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、株式会社リモハブ(以下「リモハブ」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長・谷口達典)に対し、150百万円の投資を実行しました。
 OUVC1号ファンドは、20187月にリモハブに対して初回投資(32百万円)を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。

「ジャパンバイオデザイン大阪大学フェローシッププログラム」を契機に、遠隔医療システムの開発に取り組む

 リモハブは、IoT技術を活用することで、在宅で適切なリハビリテーションを実施できる遠隔医療システムの開発に取り組む阪大発ベンチャーです。同社は、医療機器開発アントレプレナー育成プロジェクト「ジャパンバイオデザイン大阪大学フェローシッププログラム」の第1期メンバーである谷口氏(大阪大学大学院医学系研究科卒・循環器内科専門医)が、遠隔心臓リハビリテーションシステムの開発を通じて心疾患の予後を改善することを目的に、20173月に設立した企業です。
 心疾患は、日本においてがんに次いで多い死因であり、その中で本システムの対象となる心不全患者は120万人以上と推定されています。高齢者に多く見られる心不全患者は、心肺機能を改善させるため外来に通院しながらリハビリに取り組んでいますが、高齢のため頻繁な通院が難しいなどの理由により、実際に通院してリハビリに取り組めている患者は全体の1割未満と言われています。リモハブでは、IoT技術を活用することで医療従事者による遠隔管理を実現し、実際に病院で行っているかのような安心で適切な心臓リハビリテーションを自宅で行うことができるシステムの開発に取り組んでいます。
20200117_blog_1_1

遠隔心臓リハビリテーションを用いた多施設大規模治験を実施

 OUVC1号ファンドでは、リモハブに対し2018713日付で32百万円の初期投資を実行しました。その後、製品開発や治験に向けた取り組みが順調に進捗していることから、今回リードインベスターとして追加投資を決定しました。リモハブは今回の資金調達により、多施設大規模の治験に向けた準備を進めるとともに、システム改良に取り組むことで、医療機器として薬事承認を目指す計画です。OUVCとしては、取締役を派遣し、引き続きハンズオンで経営支援を行います。


・リモハブの概要
会社設立   2017年3
事業内容   革新的遠隔心臓リハビリテーション用機器の企画・開発、製造、販売等
所在地    大阪府吹田市江坂町一丁目2319
代表取締役  谷口 達典(たにぐち たつのり)
URL     https://www.remohab.com/

PDF版はこちら