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阪大発ベンチャー「PaMeLa株式会社」への投資を実行しました

作成者: ouvc_official|2019.5.9

阪大発ベンチャー「PaMeLa株式会社」への投資を実行

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、阪大発ベンチャーであるPaMeLa株式会社(以下「PaMeLa」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:長谷川新)に対し425日付で投資を実行しました。

脳波と機械学習を組み合わせ、痛みを客観的に測定

PaMeLa(=Pain Measurement Laboratory)は、大阪大学大学院生命機能研究科の中江文特任准教授の研究成果である脳波と機械学習を組み合わせたアルゴリズムを基に、患者が感じる「痛み」を客観的に測定できる医療機器の阪大発ベンチャーとして20162月に設立されました。
患者が術中や術後に感じる痛みは主観的なものであり、第三者が客観的に測定することは難しいとされています。また、痛みを抑えるための鎮痛剤は患者本人の感覚を基に投与されており、医師側で適切な量を判断することが難しいという課題を抱えています。
PaMeLaが開発する技術では、患者の主観的な感覚が入り込まない情報である脳波と機械学習を組み合わせることにより、痛みを測定するデータの精度を高めていくことが可能です。この技術を活用し、客観的に痛みを測定することで、医師・患者双方で痛みの強弱を共有できるだけでなく、患者本人が意思表示をすることが難しい状態でも、医師側は患者の感じている痛みを把握することが可能になります。

今回の投資資金で臨床研究データ蓄積及び技術開発を促進

客観的な痛みの測定は、術中や術後に起こる急性痛だけでなく、慢性痛にも応用できることが期待されます。鎮痛剤の過剰摂取による中毒症状の抑制や死亡率の低下にもつながると考えられることから、同社へ投資する社会的意義は大きいと判断し、支援を決定しました。
PaMeLaは今回の投資で調達した資金を活用し、主に鎮痛薬の薬効に関する臨床研究データの蓄積及び脳波計の製品開発、痛みを測定するアルゴリズムの改良を進めます。

・PaMeLaの概要
会社設立            201623
事業内容             脳波と機械学習から客観的に痛みを定量化するアルゴリズムを用いた医療機器開発
所在地                大阪府吹田市
代表取締役        長谷川 新(はせがわ あらた)
URL                    http://www.pain-ml.com/index.html

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