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トップメッセージ(2019年4月) 桜の花の持続力は

桜の花の持続力は

平成最後の・・・。多くの年中行事に冠せられている形容の言い回しです。季節的にはこの月になると彩りが加わって、さらに深みが増すことでしょう。足元に菫、膝元に咲く雪柳の白さや、見上げれば淡い桜色が目を惹くようになります。青空に溶ける枝垂れ桜を愛でる月は、気持ちが前向きになりやすい季節です。

そんな4月だからこそ、人間社会でも新たな挑戦をするヒトが増えます。会社を設立して従業員を一人でも雇用すれば、雇用保険の適用が義務付けられます。このため、雇用保険適用事業所の新規適用数は、新設事業者の動向を反映していると考えられます。

大阪労働局管内の月次推移で見ると、毎年4月は年間で最大の増加月になっています。4月は新たな取り組みを開始する人が増える月です。ところが、年間の頂点となる4月の水準は昨年、低下しました。

事業所総数は5年前の2015年に19,510カ所でした。翌年には2万を越え、2017年は2万1,918カ所にまで増えました。総数を底上げするほどに新規事業所総数が増えてきたのは、医療・福祉関連サービスが牽引してきたからです。つまり、時代の変化を反映していると言えます。この効果が剥落した後、“イノベーティブ”な新事業がどれだけ生まれているのかは、大変気掛かりなところです。OUVCの努力がどれほどグラフを底上げし、また出来るかは、もっと気になるところです。

      2019年4月 代表取締役 神保 敏明