5回目の正月は、格別の決意
ノーベル賞で沸いた12月からひと月。この余韻は長く残るでしょう。アカデミアから生まれた導電性高分子などの研究成果を、民間の研究者が実用化に導いたという、目に見える成果があったからです。
その成果は情報端末から自動車まで幅広く利用され、電気エネルギーをモバイル化させて社会の在り方を変えました。日常生活を変えたのみならず、地場産業として雇用と経済活力も生みました。リチウムイオン電池の輸出シェアで関西圏は圧倒的な地位を占め続けています。
吉野彰博士が博士号(工学)を取得したのは大阪大学。アカデミアシーズの社会実装化を使命としている大学ファンドには刺激的な受賞だった訳です。同様な変化を生むための最短距離に居るかも知れないOUVCには、新たな決意が避け得ない新年となっています。
その所業の為す処をご覧頂くしかありませんが、5歳になったOUVCは運用中ファンドの後半期を迎えます。協力を願う人は増える一方ですが、生む変化への期待もお願いしたいところです。今年も、役職員一同、精一杯働きます。
2020年正月 代表取締役 神保 敏明