12月の夜空を仰ぐのは
冬至を迎える師走の帰路には、足元が暗い分、夜空を見上げる機会が増える。冬の夜空には双子座が東に見える。2019年末までのIPO銘柄が公表されている。今年のIPO実績では、会社創業月の星座を見ると双子座が多い。会社の星座では双子座と魚座企業のIPOが多かったのは下のグラフに示している通りだ。
これに社長の生まれ月要因を加味すると、総合では山羊座が優位になる。今月のIPO銘柄の中には当社運営ファンドの投資先企業も含まれている。この会社の場合は、会社も社長も、この星座に含まれていない。
星座の話題は、今年1月のこの欄でも採り上げた。その結果から分かるのは、このような集計には余り意味がないだろう、という現実だ。ことほど左様に、何が価値や意味のある情報なのかを理解するのは容易ではない。株価を何かに基づいて予測しようとする営為と良く似ている。
それでも、何らかの納得を求めて冬の夜空を眺めるのはクリスマスだ、正月だと新しいことへの期待を高める年末には相性の合う行為だ。イノベーションも市場、そして夜空も投資事業者としては幅広く関心を寄せる対象になっている。
2019年12月1日 代表取締役 神保 敏明