株式会社TCNプライムへの新規投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社（代表取締役社長：清水速水、以下「OUVC」））を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合（以下「OUVC2号ファンド」）は、株式会社TCNプライム（代表取締役CEO：三池 信也、以下「TCNプライム」）に対し約1億円の新規投資を実行しました。TCNプライムは、弊社の他にSBI大学発ベンチャー育成支援株式会社を無限責任組合員とする「KUC1号投資事業有限責任組合」を引受先とする第三者割当増資を実施し、資金調達を行いました。
患者負担が小さく、医療従事者に信頼される医療機器を開発
TCNプライムは神戸大学医学部附属病院臨床研究推進センター 副センター長・特命准教授の小西明英先生と循環器内科医の岩崎正道先生の研究成果を基に株式会社ニューロシューティカルズの協力のもと2023年に設立された医療機器を開発する神戸大学認定ベンチャー企業です。患者様の身体への負担が小さく、簡単な操作で安全性が高いカテーテルを開発し、一人でも多くの患者様の命を救うことを目指しています。
開発中のカテーテルは二種類あり、一つはBAV(バルーン大動脈弁形成術)用のバルーンカテーテルシステム、もう一つはECMO(人工肺とポンプを用いた体外循環による治療)に使用する新型ECMOカテーテルです。いずれも循環器内科領域でのアンメットクリニカルニーズを捉えた機器であり、早期の社会実装を目指しています。
今回の投資資金により機器仕様確定、非臨床開発および量産試作を進める
TCNプライムはこの度調達した資金を活用して、BAVバルーンカテーテルシステムにおいては試作検討を実施し機器仕様を確定させ、新型ECMOカテーテルにおいては量産試作および非臨床開発を進めていきます。OUVCでは、取締役を派遣する事により、ハンズオンで支援を実施してまいります。
