大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(代表取締役社長:清水速水、以下「OUVC」))を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、セレイドセラピューティクス株式会社(代表取締役CEO:荒川 信行、以下「セレイドセラピューティクス」)に対し2億円の新規投資を実行しました。
セレイドセラピューティクスは血液の源となる造血幹細胞を増幅する技術を開発しており、2つの事業を通じて、血液がんや難治性血液疾患・遺伝子疾患に対する新しい細胞治療法の開発を目指しています。
1.パイプライン事業
血液疾患・血液がんの根治には造血幹細胞移植が行われていますが、細胞数の確保などの課題が多く、日本のみならず世界中の多くの国で、治療法の更なる発展が待ち望まれています。セレイドセラピューティクスが研究開発を進める再生医療等製品は、各種血液疾患・血液がんに対する根治療法としての移植術の可能性を広げるものであり、次世代の細胞治療製品として多くの患者さんの治療に役立てられることが期待されます。
2.プラットフォーム事業
当社の未分化性を維持したヒト造血幹細胞の大量増幅技術は、ex vivo HSC遺伝子治療を含めた様々な細胞治療・遺伝子治療製品に応用可能であることが分かってきました。海外のスタートアップ・製薬企業と協議をする中で、それぞれの細胞・遺伝子治療製品のニーズに応じた技術導出の機会について今後、検討を進めてまいります。
セレイドセラピューティクスはこの度調達した資金を活用して、パイプライン開発事業においては基盤技術の改良とその非臨床POC取得、リードパイプラインにおけるCMC活動を進めるとともに、プラットフォーム事業においては当社技術に関心を寄せている複数の企業や機関とのパートナリングを通じて、様々な細胞・遺伝子治療への応用開発を進めていきます。