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ナノミストテクノロジーズ株式会社への投資を実行いたしました

ナノミストテクノロジーズ株式会社へ投資を実行

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とする、OUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、10月22日付で、ナノミストテクノロジーズ株式会社(以下「ナノミストテクノロジーズ」)(本社:徳島県鳴門市、代表取締役社長:松浦一雄)に対し、1億4,950万円の投資を実行いたしました。
ナノミストテクノロジーズは今回の投資によって調達した資金で主にバイオ関連事業とその応用分野に用いる装置および設備の開発を展開いたします。

溶液を分離精製する『霧化分離®システム』を開発

ナノミストテクノロジーズは、独自開発の『霧化分離®システム』を様々な産業分野に応用することを目的として、2002年10月に設立されました。
「溶液を分離精製する」という基盤技術は、酒や香料の製造、食品・飲料の濃縮からはじまって、石油精製、化学製品の製造、工場内では廃液のリサイクルや汚水の減容処理、海水の淡水化まで多岐にわたるプロセスに導入されています。『霧化分離®システム』は、有機・無機を問わず「非加熱」「非加減圧」で分離精製を行うことができる特徴を有し、溶液化学分野における新たな基盤技術として “世界のモノづくりの高度化と省エネ化”に寄与します。

『霧化分離®システム』をバイオ関連領域へ応用

ナノミストテクノロジーズは、『霧化分離®システム』の応用分野の一つとしてバイオ関連領域に着目しています。微生物を用いたバイオプロセスは、発酵系食品やバイオ医薬品の生産、あるいはセルロース系廃棄物の処理など様々な産業分野の基盤プロセスとなっていますが、軸となるプロセスには長年大きな技術革新がなく、改良の余地が大きな分野といえます。ナノミストテクノロジーズは、大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻の大政健史教授との共同研究成果を自社技術の『霧化分離®システム』と掛け合わせて活用し、既存バイオプロセスのブレークスルーに取り組んでいます。この改良プロセスが普及し、生産プロセスにおける生産効率向上やコスト低減、あるいは処理プロセスにおけるエコシステムの確立などが実現できれば、社会的意義や事業の市場性も非常に高いといえます。
OUVCでは、ナノミストテクノロジーズからの投資要請を受け、これまでの事業経過、財務状況や事業成長性等を慎重に審査するとともに、新たなバイオプロセス確立への挑戦を高く評価し、当該事業開発への資金及び会社全体の安定的成長に資する資金として、投資を決定いたしました。

・ナノミストテクノロジーズの概要
会社設立            200210
事業内容             超音波霧化分離装置、排ガス処理装置、VOC再生装置、ラボ装置の製造・販売
所在地                徳島県鳴門市
代表取締役        松浦 一雄(まつうら かずお)
URL                    http://www.nanomisttechnologies.com/

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