「株式会社イムノロック」への投資を実行しました
「株式会社イムノロック」への投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社イムノロック(以下「イムノロック」)(本社:神戸市中央区、代表取締役CEO:白川 利朗)に対し、4月26日付で46百万円の投資を実行しました。OUVC2号ファンドはイムノロックに対して、2023年7月に52百万円の投資を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。
ビフィズス菌の特性を利用した経口ワクチンプラットフォームの開発
イムノロックは、神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科の白川利朗教授が手掛けてきた研究成果を基に、2021年に設立されたビフィズス菌を利用した経口ワクチンを開発するベンチャー企業です。
現在、経口のがん治療ワクチン(B440)と新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に取り組んでいます。
B440の開発では、2023年1月から進行性尿路上皮がん患者を対象とした医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験)を神戸大学、広島大学および浜松医科大学の3施設で実施しており、2025年3月予定の治験完了に向けて順調に進捗していることを確認しております。
B440の開発が成功されれば、WT1経口がんワクチンとしては、他のがん種への適応拡大も可能であり、またビフィズス菌経⼝ワクチンプラットフォームを活用した他抗原を用いたパイプラインの拡大も期待できます。
今回の投資資金により、臨床開発を進める
イムノロックは、今回調達した資金を活用して、同社が開発を進めるB440の開発をさらに加速させていきます。また、OUVCでは今後のパイプライン開発に向けた支援や内部管理体制構築支援などハンズオン支援を継続して実施していきます。
現在終盤を迎えている第Ⅰ相臨床試験で得られる結果に基づき、第Ⅱ相臨床試験の準備作業に早期から着手することで、世界初の経口がん免疫療法剤B440の実用化までの期間短縮が期待できるものであり、大きな社会課題の解決に繋がる基盤技術を開発するベンチャー企業としてOUVCが支援する意義は大きいと考えております。
詳細は以下のイムノロックのリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000125161.html
イムノロックの概要
会社設立 | 2021年4月 |
事業内容 | ビフィズス菌の特性を利用した経口ワクチンプラットフォームの開発 |
所在地 | 兵庫県神戸市 |
代表取締役社長 | 白川 利朗 |
URL | https://immunorock.com/ |
OUVC2号ファンドの概要
ファンド名称 | OUVC2号投資事業有限責任組合(OUVC2号ファンド) |
ファンド規模 | 106.5億円 |
運用期間 | 2021年1月1日~2032年12月31日(最大3年の延長可) |
投資対象 | 大阪大学並びに他の国立大学の研究成果を活用したベンチャー企業 |
有限責任組合員 | 大阪大学、国内金融機関・事業会社 |
無限責任組合員 | 大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 |