「株式会社JiMED」への投資を実行
大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:清水速水)を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合(以下「OUVC2号ファンド」)は、株式会社JiMED(以下「JiMED」)(本社:大阪府豊中市、代表取締役社長:平田 昭夫)に対し、3月31日付で150百万円の投資を実行しました。
ALS患者向けの埋込型BMI(※)開発事業を展開
JiMEDは大阪大学大学院医学研究科・平田雅之教授の研究成果を基にして体内埋込み型BMIを医療機器として開発する、2020年3月に設立された大阪大学発のベンチャー企業です。大阪大学の起業支援施策である「起業プロジェクト育成グラント」の採択案件として阪大・OUVCのバックアップのもと埋込型BMIの開発に取り組んできました。
本製品では利用者の脳波を読み取ることによって表示デバイスを介して発声やジェスチャーによるコミュニケーションが困難な方とも意思疎通が可能となります。これまでには完全四肢麻痺のALS患者を対象とした臨床試験研究においてロボットハンド制御・意思伝達装置操作による文章作成に世界で初めて成功しています。
※ブレイン・マシン・インターフェイス(脳情報によって機械を操作するデバイス)のこと
2020年11月には、大阪大学平田研究室と長年共同研究を行ってきた日本光電工業株式会社(以下「日本光電」)による資本参加を受け、治験に向けた製品開発をさらに加速させています。日本光電のJiMEDへの参画は、研究開発はもちろん、製品化に向けたJiMEDの体制構築のサポートにつながると考えます。
今回の投資資金により治験での安全性・有効性を検証
JiMEDは今回調達した資金を活用して、治験による本製品の安全性・有効性を検証していきます。 なお、今回のラウンドでは「OUVC2号ファンド」とともに、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大町祐輔)を無限責任組合員とする「みずほライフサイエンス1号ファンド」がJiMEDの増資を引き受けています。
OUVCはJiMEDのBMIが社会に実装されることによりALS患者の皆様をはじめ、多くの方々のQOLを向上させると考えており、同社に対する投資を決定しました。OUVCからは取締役を派遣する事により、ハンズオンで今後も支援を継続してまいります。
JiMEDの概要