NEWS

HOME NEWS 阪大発ベンチャー「株式会社テレノイドケア」への投資を実行しました

阪大発ベンチャー「株式会社テレノイドケア」への投資を実行しました

阪大発ベンチャー「テレノイドケア株式会社」へ投資を実行

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(以下「OUVC」)(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長:神保敏明)を無限責任組合員とするOUVC1号投資事業有限責任組合(以下「OUVC1号ファンド」)は、株式会社テレノイドケア(以下「テレノイドケア」)(本社:京都府相楽郡、代表取締役:宮﨑詩子)に対し5月27日付で投資を実行しました。

大阪大学石黒教授が開発したアンドロイド「テレノイド」

テレノイドケアは、大阪大学大学院基礎工学研究科石黒浩教授が開発した小型遠隔操作型アンドロイド「テレノイド™」を用い、認知症高齢者に対する心のケアを中心とした介護支援事業を行なっている会社です。
超高齢社会となった国内において、高齢者(65歳以上)の5人に1人が認知症を抱えていると言われている中、認知症高齢者の徘徊や暴言といった行動・心理症状に対するケアは難しく、認知症高齢者及び介護者の双方で意思疎通が図れないことによるストレスや悩みを抱えています。
認知症高齢者と介護者との意思疎通を図るために開発されたテレノイドは、テレノイド内部に埋め込まれたカメラとマイクを使った遠隔操作により介護者が認知症高齢者に話しかけることができるアンドロイドロボットです。認知症高齢者はテレノイドとの対話を通じて小さな子供や親しい存在を想起し、積極的にコミュニケーションを図ろうとするため、介護者はテレノイドを介して認知症高齢者との対話を引き出すことが可能になります。

今回の投資資金によりハードウェアの改良及びアプリケーションを開発

テレノイドとの会話により、認知症高齢者と介護者との意思疎通を支援することができるため、認知症高齢者には不安感や孤独感の緩和になり、介護者には絶望感や焦燥感の緩和になります。また、介護運営者側は、会話の様子を観察・記録して複数の介護者で共有することにより、個人の希望や残存能力に合わせた適切な支援を考え、ケア計画を策定することができます。
これらのことから、テレノイドケアが運営する介護支援事業は社会的意義が大きいと判断し、投資を実行いたしました。
テレノイドケアは今回の投資で調達した資金を基に、ハードウェアの改良・開発及び介護支援に関連する観察記録アプリケーションの開発を進めていきます。

・テレノイドケアの概要
会社設立            201571
事業内容             小型遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」を用いた介護支援事業
所在地                京都府相楽郡精華町光台2-2-2/東京都港区六本木4-8-7六本木嶋田ビル5F
代表取締役        宮﨑 詩子(みやざき うたこ)
URL                    https://telenoid.co.jp/

PDF版はこちら