大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社（以下「OUVC」）（本社：大阪府吹田市、代表取締役社長：清水速水）を無限責任組合員とするOUVC2号投資事業有限責任組合（以下「OUVC2号ファンド」）は、株式会社Thinker（以下「Thinker」）（本社：大阪府大阪市、代表取締役：藤本弘道）に対し、9月29日付で100百万円の投資を実行しました。OUVC2号ファンドはThinkerに対して、2022年9月に100百万円の投資を実行しており、今回は2回目の投資実行となります。
Thinkerは、大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻の小山佳祐助教が開発した「近接覚センサー」の社会実装に向けて2022年8月に設立された大阪大学発のベンチャー企業です。大阪大学の起業支援施策である「起業プロジェクト育成グラント」の採択案件として阪大・OUVCのバックアップのもと事業化に向けて取り組んできました。
同社の近接覚センサーは、対象物との距離と傾きを同時に計測することができることが特徴です。更に従来のセンサーでは難しかった透明物質や鏡面でも計測可能であるため、幅広いアプリケーションへの適用が期待できます。同社では、ロボットハンドへの近接覚センサーの搭載を提案しており、バラ積みされているモノや、形が不揃いなモノの位置と形を非接触かつ高速に把握することで、みずからつかみにいく「指先で考えてつかむロボットハンド」の実現を目指しています。
前回の投資実行以降、Thinkerでは調達資金を活用し、開発を進めて参りました。その結果、「近接覚センサーTK-01」を設立からおよそ1年で商品化・量産化を達成したことから、OUVCではThinkerへの追加投資を決定しました。Thinkerでは今回調達した資金をもとに近接覚センサーのさらなる用途開発に取り組むとともに、近接覚センサーと柔軟機構とを組み合わせることでばら積み部品などを“まさぐりながら、つかみにいく”ことのできる新たなロボットハンドの開発にも注力する予定です。OUVCでは、前回から引き続き取締役を派遣する事により、ハンズオンで支援を継続してまいります。
詳細は以下Thinkerのリリースをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000106143.html