トップメッセージ(2019年9月)

知財を創る人を援けるのは

 寝苦しく、短い、熱帯夜の季節が過ぎ行く。その暑さに対処しようと政治や経済が冷や水をかけてくれている。そんな人為よりも、時の流れは過ごしやすくて長い夜の季節を提供してくれる。試行錯誤と思考を重ねやすい季節が始まろうとしている。
 思考を論理に置き換えて、共通の知にすれば知財として帳簿に記載できる。その特許を発明した人の居住地は圧倒的に東京が多かった。教育・研究機関や大規模法人が蝟集している地が東京である現実は、現在も変わりがない。しかし、全体に占める発明者の比率では低下傾向にある。

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 他方で、その比率を高めてきた府県がある。愛知県と京都府はその例だ。大阪大学が立地している大阪府は東京と同じく低下傾向にある。この違いの背景分析そのものも興味深いが、それ以上にアカデミアの存在がどの程度の影響を及ぼしているのかには、より大きな関心を抱いている。
 こうしたデータに接したとき、誰しもがOUVCの存在を連想してもらえるような変化や成果をお見せできる活動を志向している。その成果とは、発明者比率の上昇ではなく、発明を社会実装化させるという活動だ。この指向性の違いを数字で表現するのは容易ではない。寝不足にならぬ程度にする夜なべの成果は見えにくいものだと思っている。

     2019年91日 代表取締役 神保 敏明

 

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